店舗の看板を作るとき、「どのくらいのサイズにすればいいの?」と迷う方は多いのではないでしょうか。
看板は大きければ大きいほど目立つように思えますが、実際にはそうとは限りません。
特に駅近の店舗では、歩行者の視線や店舗までの距離、道路の幅、周辺の建物などを考慮して、「見てもらえるサイズ」を選ぶことが重要です。
大きすぎる看板は圧迫感が出たり、設置場所によっては周囲の景観に合わなかったりすることがあります。一方、小さすぎる看板では、せっかく駅から近い立地でも、お店の存在に気づいてもらえない可能性があります。
この記事では、駅近のお店を想定して、看板サイズを選ぶときの目安や、設置場所ごとの考え方、文字サイズのポイントについて解説します。
看板サイズは「店舗の大きさ」だけで決めない
看板サイズを考えるとき、「店舗が小さいから小さな看板でいい」と考えてしまうことがあります。
しかし、看板の適切なサイズを決めるうえで重要なのは、店舗の広さだけではありません。
特に駅近の店舗では、
- 駅から店舗までの距離
- 店舗前を歩く人の数
- 歩行者が看板を見る方向
- 店舗が道路から見える距離
- 周辺の看板や建物とのバランス
- 店舗が何階にあるか
- 車から見てもらう必要があるか
などを総合的に考える必要があります。
例えば、駅から徒歩2分の場所でも、店舗がビルの2階にあり、1階から入口が見えにくいのであれば、1階付近に誘導用の看板が必要になるでしょう。
反対に、駅から店舗までの人通りが多く、店舗正面が通りに面しているのであれば、巨大な看板を設置しなくても、適切なサイズとデザインで十分に目立たせることができます。
駅近店舗なら「歩行者との距離」を基準に考える
駅近の店舗で看板を設置するとき、特に重要なのが「看板を見る人と看板との距離」です。
歩行者が店舗のすぐ前を通る場合と、駅から店舗へ向かう途中の数十メートル先から看板を見る場合では、必要なサイズが異なります。
例えば、歩行者が10m程度の距離から見る看板と、30m先から見る看板では、必要な文字の大きさも変わります。
そのため、看板サイズを決めるときには、
「どこから看板を見てもらいたいのか?」
を最初に考えてみましょう。
「駅から歩いてくる人に、店舗の存在を知ってもらいたい」のか、「店舗の前を通る人に、何のお店なのか伝えたい」のかによって、適した看板のサイズや種類は変わります。
中小規模店舗の看板サイズの目安
ここでは、駅近の中小規模店舗を想定し、検討しやすい看板サイズの目安をご紹介します。
ただし、実際の最適サイズは設置場所や条例、建物の状況などによって変わるため、あくまで参考として考えてください。
壁面看板:横幅1〜3m程度
店舗の正面や建物の壁面に設置する壁面看板は、中小規模店舗でも使いやすい看板です。
横幅1〜3m程度であれば、店名やロゴ、業種などを掲載しやすく、店舗の外観とのバランスも取りやすいでしょう。
例えば、
「○○美容室」
「○○整体院」
「○○カフェ」
といったように、店名と業種を一緒に表示すると、初めて見る人にも何のお店なのか伝わりやすくなります。
ただし、横幅が大きくても文字を詰め込みすぎると読みにくくなります。
看板は「たくさんの情報を載せる」よりも、必要な情報を大きく、わかりやすく見せることが大切です。
袖看板:幅30〜60cm程度
建物から垂直に突き出す袖看板は、道路や歩道から店舗の存在を知らせるのに向いています。
駅近の店舗では、正面から店舗を見る人だけでなく、横方向から歩いてくる人にもお店を見つけてもらう必要があります。
そのため、間口が狭い店舗や、店舗正面が見えにくい場所では袖看板が有効です。
特にビルの2階・3階に入っている店舗の場合、袖看板を使って店舗の存在をアピールする方法があります。
スタンド看板:幅40〜70cm程度
歩道に面した店舗では、入口付近にスタンド看板を設置する方法もあります。
スタンド看板は、店舗前を歩く人に対して、サービスやおすすめ商品などを伝えるのに適しています。
例えば、
「ランチ営業中」
「テイクアウトできます」
「初回○○円」
「○○専門店」
など、短いメッセージを掲載できます。
ただし、歩道上への看板設置については、道路使用や自治体のルールなどが関係する場合があります。設置する前に、地域のルールを確認しましょう。
看板は「文字サイズ」も重要
看板の大きさを決めるとき、看板そのもののサイズだけに注目してはいけません。
実際にお客様へ情報を伝えるのは「文字」です。
例えば、横幅2mの大きな看板でも、店名が小さく表示されていれば、遠くからは認識できません。
逆に、看板自体はそれほど大きくなくても、店名や業種を大きく表示すれば、十分に目立たせられることがあります。
駅近の店舗では特に、歩行者が看板を見る時間は短くなります。
歩きながら一瞬で、
「ここに何のお店があるのか」
がわかるデザインを意識しましょう。
「看板に何を書くか」もサイズ選びに影響する
看板サイズを決める前に、掲載する情報を整理することも重要です。
例えば店舗名だけなら、小さな看板でも成立します。
しかし、
- 店名
- キャッチコピー
- 商品・サービス
- 営業時間
- 電話番号
- QRコード
- SNS情報
などをすべて掲載したい場合、それなりのスペースが必要になります。
ただし、情報を増やせば増やすほど見やすくなるわけではありません。
駅近の店舗の場合は、通行人が短時間で理解できるよう、
店名+業種+一番伝えたいサービス
くらいに絞るのがおすすめです。
詳しい情報はホームページやSNSに誘導するという方法もあります。
駅から店舗までの「誘導看板」も検討しよう
駅近店舗では、店舗そのものに大きな看板を設置するだけでなく、駅から店舗までの導線を考えることも重要です。
例えば、駅から徒歩3分のお店でも、途中に曲がり角があったり、ビルの入口がわかりにくかったりすると、来店客が迷ってしまうことがあります。
このような場合には、
「←○○店」
「2F ○○美容室」
「このビルの3階」
など、店舗まで誘導する看板や案内表示が役立ちます。
特に、
- ビルの2階・3階にある店舗
- 路地裏の店舗
- 駅から少し離れた店舗
- 店舗入口が道路から見えにくい店舗
では、誘導サインを含めて看板計画を考えるとよいでしょう。
看板サイズは「現地を見て決める」のがおすすめ
看板サイズに明確な正解はありません。
同じ2mの看板でも、設置する場所によって見え方は大きく変わります。
例えば、周囲に大きな看板が多い場所では、2mの看板では埋もれてしまうかもしれません。
一方、周囲に看板が少ない場所では、比較的小さな看板でも目立つ可能性があります。
そのため、看板を新しくするときには、図面や写真だけで判断するのではなく、実際の店舗周辺を確認したうえでサイズを決めることをおすすめします。
店舗前を歩いて、
「どの位置から看板が見えるのか」
「何m手前から認識できるのか」
「周囲の看板と比べて目立つか」
「入口まで迷わずたどり着けるか」
などを確認すると、より効果的な看板を作りやすくなります。
まとめ|駅近店舗の看板は「大きさ」より「見え方」が重要
駅近の中小規模店舗で看板を設置するときは、「できるだけ大きくする」ことだけを考えるのではなく、誰に、どこから、何を伝えるのかを考えることが重要です。
サイズの目安としては、
- 壁面看板:横幅1〜3m程度
- 袖看板:幅30〜60cm程度
- スタンド看板:幅40〜70cm程度
などが一つの目安になります。
ただし、店舗の立地や周辺環境、建物の高さ、歩行者との距離などによって最適なサイズは変わります。
また、看板そのもののサイズだけでなく、文字の大きさや情報量、色、照明、設置位置なども重要です。
「看板を大きくしたのに、なぜか目立たない」ということを防ぐためにも、看板はサイズだけでなく、店舗全体の視認性を考えて設計することをおすすめします。
看板のリニューアルや新規設置をお考えなら、まずは現在の店舗周辺の状況を確認してみましょう。
専門業者に相談すれば、店舗の立地や業種、ターゲットに合わせて、看板の種類やサイズ、設置場所、デザインなどをまとめて提案してもらえます。
駅近という立地を活かし、通行人に「ここにお店がある」と気づいてもらえる看板をつくることが、集客アップへの第一歩です。