駅から家に帰るまでの道のりの途中に、ちょっとした飲食店があります。 南国（沖縄）をイメージした飲食店で、昼はランチ、夜はダイニングバーとして運営しています。 こちらの店頭には、少し大きめのA型看板が設置してあり、メニューなどが書かれているのですが、結構面白いです。 もちろん、定番メニューや日替わりメニューに関することが書かれているのですが、転調の一言が大きく書かれています。
例えば、「今月は経営苦しいんですけど」とか、「最近、客足が減って困ってます！みなさんよろしく！」など、 あまり本音すぎるコメントが、毎日日替わりで書かれています。 もちろん「今日の日替わりは、渾身の力作！」など、まあまあ普通の回もあるのですが、どちらかというと変なコメントが8割といった感じです。そのため、店の前をほぼ毎日通過するのですが、今日のコメントは何かな？と気になって確認するのが、ほぼ習慣になってきています。
そして、たまに「店に来てほしいんだろうな」とか「困ってそうだな」と思うと、妻とランチに出かけたり、一人で夕方一杯飲みに行ったりと、まんまと店長の思惑通りの行動をしてしまっている自分がいます。 人通りがそれなりに多く、駅までの動線上のある店ですから、このような取り組みは面白いなと思いました。
なぜなら、看板なんて、どこも似たような感じで「雑誌で紹介！」とか「今話題の！」とか言われても正直飽き飽きしてます。そんな中で、強烈に、そして素直に毎日何かを訴えかけてくる看板、こんな看板があっても良いんだと思います。こちらも、少し苦笑いしながら、気持ちよく騙されて、しょうがねーな、行ってやるかという気持ちにさせてもらえるのです。
正攻法の看板なんて、どこのお店でもやってますから、個人店ならでは、もしくは地元ならではの看板やアピール方法を駆使するのは効果的だと思います。もし、集客でお悩みの場合は、少し他の店とは違ったアプローチで顧客にアプールしてみることを検討してみるとよいのではないのでしょうか。